天目ジオウ
C家でこの花を見かけたのは５月の終わりか６月の初め頃だったとと思う。毛今は花は終わっている。刺してあった名札には天目ジオウとあった。天目地黄と漢字では書くのだろう。
なんだか生薬ぽい名前だなと思った。帰宅して調べるとやはりそうだった。中国などが原産地の薬草で正確には朝鮮･中国･モンゴルに分布。数種類の仲間が自生しているそうだ
。この中のあるものは江戸時代に日本にも渡来して薬用に用いられていた。今回載せた花は、学名Rehmannia chingiiと言う。Rehmanniaと言えば、２００９年５月に旬のページにRehmannia elataと
言うピンク色の花を載せていたのを思いだした、今回のchingillは、よく似ているが初めてである。
そしてこれらRehmannia類には根茎は薬として使用されているものが多い様です。
こんな事もかかれていた。「味は甘く、苦くて冷たく、熱を取り除き、血液を冷やし、肝臓と腎臓に栄養を与える効果があります。鼻血、発熱、口渇、耳の病気に使用されます。」
Rehmannia chingiは主にアメリカで活躍した台湾の植物学者・Hui-lin Li (李慧林, 1911-2002) が１９４８年台湾大学時代同定、報告したものです。
ゴマノハグサ科 ( 2020.6.20)
1)Li, Hui Lin:Taiwania 1(1): 78–79, pl. 3. 1948. (
Rehmannia chingii H.L. Li)
この花を初めて見たのは、２０１２年の７月でした。その時のことを
「アンチューサは
アフリカワスレナグサと呼ばれている南アフリカが原産地のワスレナグサに似た花です。ワスレナグサはヨーロッパが故郷、この花に比べると大分繊細な感じがします。この花は茎と言い葉の色と言い精力溢れる花に見えて仕方がありません。
アンチューサは、３種類程が流通しているそうですが、この写真の花はその中でカペンシスと呼ばれているものではないかと思います。」と書いたのは２００９年の４月でした。それ以来この花には会っていません。前回の散歩道の花のページにヘリオフィラを載せた時、初めこのアンチューサと間違えていました。
ルピナスは、このあたりでは意外と見かけませんが、以前散歩道の花に載せた時こんなことを書いていました。「ルピナスと言うとニュージランドを思い出します。
たまたま旅行した時に、あちらこちらで目にしたためかも知れません。もともとは、地中海沿岸地方と南北アメリカ、南アフリカ等が故郷の花で、ニュージランドには
イギリスから渡来し、テカポ湖周辺に植えられました。」とさらに時間経った今もその思いは変わりません。しかし，今回調べて見てルピナスは何千年もの歴史のある花だと知ってびっくりしました。昔。エジプトの初期の時代やアンデス山脈にいたインカ以前の人々にはその実は、食料になっていたそうです。またローマ時代には土地を肥沃にする緑肥にも利用されていました。この地中海沿岸地方からヨーロッパ北部に知られるようになったのも１８世紀になってからだと書かれていました。２０世紀の初め頃でも園芸植物としての改良よりも食料や飼料としての改良・苦さを除くよう育種が、ドイツなどで行われた言います。
その後ルピナスの作付けはオーストラリアへの広がり、１９５０-６０年代は改良されたルピナスの生産はオーストラリが最も盛んだった事もあった様です。（道理で隣国のニュージランドにも沢山あったのでしょう。）