散歩道の花

Ｃ家で見られるブラジル原産のターネラ（ターネラ・サブラータ）について既に何回か載せてきました。旬のページでは２０１７年７月にやや詳しく記述していますのでそれを読んで頂きたく思います。
今回はターネラは英国ではセージローザと呼ばれているように南米などで伝統的な民間薬として広く使用されている事に触れてみたいと思います。ターネラには１００種もの種類があるそうです。それらの内のあるものは、新鮮な葉、それを乾燥したもの或いは根などを煎じたものが生薬としていろいろな目的に使われています。最もよく知られているものは黄色の花が咲くターネラ・ディフューザ（Turnera diffusa Willd. ex Schult　通称ダミアナ）と言う種類の強壮剤としての用途だそうです。（これについては製剤も流通しているようです。）その他に皮膚疾患、呼吸器疾患、或いは消化器疾患､婦人科疾患、更に風邪、発熱、、貧血、糖尿、消炎剤等などが列挙されており万病に効くような感があります。しかし､これらに効果のある薬効成分ははっきりと特定されているようには思えません。今後の研究が待たれるところですが、今までの研究でテルペノイド、フラボノイド､ステロイド、アルカロイド、リピド、ベンゼノイドが分離されているようです。また、phaeophytin（フェオフィチン）と言う、光化学反応中心内の二次もしくは三次電子受容体となる物質も発見されています。トケイソウ科(2018.10.07)
1）Sims, John： Botanical Magazine t. 2106. 1820. （Turnera trioniflora Sims ）Turnera trioniflora Sims is a synonym of Turnera subulata Sm.
2)Smith, James Edward:(The Cyclopaedia; or, universial dictionary of arts, . . . 36: n. 2. 1817. (Turnera subulata Sm.)
3)Linnaeus, Carl von ;Species Plantarum 1: 271. 1753. ( Linnaeus, Carl von Turnera L.)
4)Willdenow, Carl Ludwig von :Systema Vegetabilium 6: 679. 1820. (Aug-Dec 1820) (Turnera diffusa Willd. ex Schult.)