散歩道の花 ３月の花 その９
ジンチョウゲ
ジンチョウゲのシーズンが来ましたが、この近所では、
最近ジンチョウゲは見られなくなりました。いつごろからか覚えていませんが、以前は散歩しているとその香りにしばしば出会えたものでした。我が家にも数株あったのですが、
少し大きくなった成木は、極めて移植が困難で、みんな同じ失敗で枯らしてしまいました。
ジンチョウゲは、すでに昨年の３月の散歩道の花に色々書いたので今回はそれを若干補足するのにとどめます。
ジンチョウゲはキンモクセイ、クチナシと並んで日本三大香木の一つとされていますま、香り成分は、代表的な香り成分・リナロールを主成分にシトロネロール、ネロール、ゲラニオール等々１００種ほどの成分から
なっていると書いていますが、これほどポピュラーな香りにもかかわらず、未だに人工的に再現出来ていないそうで意外でした。しかし、量としては少ないそうですが、香水は販売されています。天然抽出のアロマオイルを使っているのでしょう。しかし、花にはダフネチンと言う有毒成分が含まれ抽出も簡単ではないそうです。
次に学名ですが、前回はDaphne odora ThunbとDaphne odora D. Donの二つを書いています。今回調べるとDaphne odora D. Don nom illegと書かれている文献があり、この学名は既に確定した学名が
存在している事を意味します。よってジンチョウゲの学名はThunbergが１７９３年に報告したものでした。
ジンチョウゲ科(2017.03.16)
1)Thunberg, Carl Peter :Systema Vegetabilium. Editio decima quarta 372. 1784.(Daphne odora Thunb.)p372項目17 )
