散歩道の花

初めて見たのは２０１２年Ｃ家でした｡それ以来毎年Ｃ家で咲いています。優しい花だとその頃旬のページに書いていました。アメリカ南部や中南部に自生が見られる花で、道路際、沼沢地、開けた松林などに生育しているそうです。白花の他に淡いピンク色やラベンダー色の種類もあるようです。この様な花の形をしている花、例えばイベリスなどもバーバラの釦と通称されていますが、マーシャリアは、モアのバーバラの釦と呼ばれるそうです。これは１８８２年にアラバマ州カルマン郡でCharles Mohr博士がこの花を見つけた事に因んで付けられました。Mohr（モア1824-1901)はドイツで生まれた薬学者で植物にも興味を持ち勉学し植物学者にもなった人です。１８４８年にアメリカに移住し薬学関係の仕事などもしながら植物の採集、研究を行った人です。一方、マーシャリアと言う名は、アメリカの植物学者Humphry Marshall (1722-1801)と彼の甥 Moses Marshall (1758-1813)に献名されたものです。
実は、このマーシャリアは、アメリカでは、乱開発、廃棄物、山林火災による植生の変化などから絶滅が危惧されており、様々な対策が採られているようです。和名は、ヤグルマサワギクと言います。キク科(2016.06.21)
1)Beadle, Chauncey Delos Boynton, Frank Ellis : Biltmore Botanical Studies 1(1): 8, pl. 3. 1901.(Marshallia mohrii Beadle & F.E. Boynton)