散歩道の花

例年ならば散歩道で雲南オウバイが咲くと暫くして我が家のオウバイが咲くのですが、今年はオウバイが先に、２月下旬に咲いているのに気がつきました。異名のウインタージャスミンに相応しい美しい花です。この中国原産の花について昨年３月旬のページに可なり詳しく書いたように中国から茶の苗木をインドのダージリンに運び、ダージリンを紅茶の世界的名産地にしたスコットランド生まれのロバート・ホーチューンが中国で発見した植物です。
彼についての記録を読むとホーチューンは、１８４８年から５１年までも、再び中国へ行き、約２年半滞在します。（その間に茶の木をインドへ持ち出した。）また、その後、台湾と日本を訪れ、稲作や養蚕について報告したり、シャクヤク、ツツジ、キク類もヨーロッパに紹介したと記されています。キンカンの木をヨーロッパに紹介したのも彼です。
オウバイの学名は、Jasminum nudiflorumLindl.でイギリスの植物学者Lindley(リンドリー1799-1865)が英国の園芸雑誌に１８４８年に報告しています。モクセイ科(2016.03.01)
1)Lindley, John : Journal of the Horticultural Society of London 1: 153-154. 1846.(Jasminum nudiflorum Lindl.)