この切手は、１９９２年シリーズの一つとして１９９７年１１月２８日に発行された、その頃、当時の郵政省は、今まで様々なデザインがそれぞれ適当に使われた来たのを改め、通常切手は日本の自然シリーズと言う概念のもと統一したデザインで切手を発行する様にした。この１９９２年シリーズ切手はそれの一つである。主として９２年から９８年まで、低価格のものは、９４年発行、９円のシオカラトンボが描かれた切手から９６年に発行された鷹を描いた１０００円の高額切手まで４０種程が発行された。発行年は、９４年が１５種類、次いで９６年の１１種が多かった。デザインは、２０円切手位までは主として昆虫類が、それ以上１００円前後までの切手には鳥類、更に高額の切手には花や絵画が使われた。
この切手は、タンポポにコアオハナムグリが描かれている。タンポポは、蕾の総苞外片が反り返っていないので日本タンポポと思われる。また、コアオハナムグリは、バラなどによく来るハナムグリ・コガネムシの一種で、緑色の他に黒、赤褐色などの種類があるそうだ。
この切手の大きさは、横約２１ミリ、縦約２５ミリの１０円の切手である。
ロール切手も９８年９月１１日に発行されている。