前回、梅は五弁の花弁を以て五権憲法を象徴している事を記しましたが、この五権は所謂三権に考試権・監察権を加えたものを指すそうで、五権分立制と言われていました。そして台湾では２０００年４月の憲法改正までこの制度が行われていました。そう言う意味で台湾では梅の花は、切手にも多く登場しています。この切手は、雪中に咲く紅梅をデザインしたもので１９８４年１１月１２日に発行されました。この時、同時に松竹梅の切手、それぞれ４枚ずつ計１２種類が発行されました。松竹梅は「厳寒の三友」Three Friends in Winterと賛えられ、長い厳しい冬に緑を失わず、雪の重みにも耐え、また立派に美しい花を咲かす事から堅忍不抜の象徴とされてきました。この切手は国花としてと同時に堅忍不抜のシンボルとしてデザインされたのでしょう。
切手の大きさは、横約２３．５ミリ、縦約２６．５１０NTドル切手です。