アメリカ西海岸から大陸を横断して飛ぶ時、ロッキー山脈を越えると緑がなくなり、眼下に砂漠が広がって来る。コースによっては、「ただ今、ラスベガス付近を飛行中」と言う様なアナウンスがある事がある。ネバダ州と言うとそのラスベガスを思い出し、そして原爆の実験場と言うイメージが浮かんでくる。この州は、西はカルフォルニア、東はユタ、北はオレゴンとアイダホ、南はカルフォルニアとアリゾナ州に接して位置している。合衆国の州になったのは、１８６４年１０月３１日、３６番目だった。州都はカルフォルニアとの州境にあるカールソンシティ、ニックネームが「Silver State」である様にかつては金銀の鉱山で栄えていた。
この切手は、州昇格が決定され、百年経ったのを記念して、１９６４年７月２２日、カールソンシティで最初に発行された。（この決定後約３ヶ月して上記の如く正式に合衆国の州となった。）
デザインには、１８５９年から１８９８年まで鉱山で栄えたバージニアシティの町、生きているゴーストタウンの異名を持つ町、その情景が描かれた。かつて栄えた面影を残す町並みは、今は多くの観光客を惹きつけている。また、この町の鉱山で「トム・ソーヤの冒険やハックルベリーの不思議な旅」などで知られているマーク・トウェインが暫く働いた事があったそうだ。
切手の大きさは、横約４０ミリ、縦約２５ミリの５セントの記念切手である。