ルイジアナ州と言えばニューオーリンズを思い出す。西はテキサス、東はミシシッピー州に接し、南はメキシコ湾に面した南部の州である。２００５年８月ハリケーン・カトリナによって大きな被害を受けた事は、まだ記憶に新しい。またルイジアナは、ナポレオンと３代大統領トーマスジェファーソンの間で行われた所謂ルイジアナ買収の中心地でもある。アメリカ合衆国の州となったのは１８１２年４月３０日、１８番目の州であった。
切手は、１９６２年４月３０日、州昇格１５０周年を記念してニューオーリンズで発売された。
デザインは、ミシシッピー川を航行する当時の船を中心に置いた夕暮れ風景である。二本の煙突からの煙、側面に付いた大きな水車のようなスクリュー、特徴ある二本マスト、昔懐かしい船である。右手には沈み行く夕日を赤く、そして左手には岸の樹を描いた。その樹から着生しているスパニッシュモスと言う一種のエヤープランツが水面に向けて垂れ下がっている。この植物はアメリカ南東部から南米に至るまで広く分布し、オークなどの樹に着生する白っぽい灰色の顎髭のような形をしたパイナップル科の植物で和名はサルオガセモドキと呼ばれている。その長さは１−２メートルにもなるらしい。
切手の大きさは、横約４０ミリ、縦約２５ミリの４セントの記念切手である。