「It is often proved true that the dream of yesterday is the hope of today and the reality of tomorrow.」と高校の卒業式の代表挨拶でロバート・ゴダードは述べた。（ウィキペディア）。この夢多き青年はクラーク大学で修士号、博士号を取得、最初、プリンストン大学で研究者としての道を歩み始めた。彼の業績は、初めてロケット用の液体燃料を開発した事である。その成果は１９２６年３月１６日マサチューセッツ州Auburnで小さなロケットの打ち上げに用いられ成功した。その飛距離は僅か４１フィートで２．５秒間だったが、液体燃料が使われた事は極めて意味が深い。しかし、当時アメリカでは、その小さな成果は嘲笑の的になりこそすれ、評価する者はいなかった。そしてマサチューセッツ州内での再実験も禁止されてしまった。皮肉にも、これに注目したのはドイツの科学者ヴェルナー・フォン・ブラウンで、彼は、この理論、技術をロンドンなどの攻撃に使ったV2号ロケットに利用した。
この切手は、ゴダードがリンドバーグの協力を得て多くの実験を行ったニューメキシコ州Roswellで１９６４年１０月５日発行された。ゴダードがクラーク大学に戻り、研究に着手してから５０年を記念する意味もあると思われる。当時無視された彼は、現在は、ロケットの父として尊敬され、マサチューセッツ州Auburnの初めてロケットを打ち上げた地点には記念碑も建っていると言う。
切手の大きさは、横約４０ミリ、縦約２５ミリで、８セントのエヤーメール記念切手である。切手には ゴダードの肖像とロケットの打ち上げ打ち上げ状景がデザインされている。