私の手元にあるアメリカ大統領切手は、「ケネディ大統領で最後、以後の切手は持っていない。」そう思いながら見直すとワシントン大統領の切手がもう一枚見つかった。この切手は大統領切手シリーズと言うより、アメリカが独立戦争で英国に勝利を収め、１７８９年４月ニューヨークのウオールストリートにあるFederal Hallでジョージ・ワシントンが、大統領就任式を行って初代大統領に就いたのを記念して発行された。発行された場所は、大統領が農場と別荘を所有していた、また逝去したバージニア州マウント・ヴァーモン（Mount Vermon)で初めてあった。デザインにはワシントンが就任式で宣誓を行っている像が採用されている。上部に赤地に白抜きでBicentennialと書かれ、その下、白地に赤でExecutive Branchと書かれている。このExecutive Branchは私には馴染みのない言葉であるが、行政府を意味し、主としてホワイトハウスを指している。即ちアメリカが名実共に独立して２００年を記念したものである事が示されている。この切手に使われている三色の色青、赤そして白はアメリカ国旗に使われている色で、赤は勇気、白は清廉、青が正義を表している。
切手の大きさ横２０ミリ、縦４０ミリ程。２５セントの記念切手である。