ウッドロウ・ウイルソンは、プリンストン大学の学長からニュージャージー州知事を経て、１９１３年第２８代アメリカ大統領になった人である。１９２１年まで２期８年を務めた。彼の在任中第一次世界大戦が勃発している。平和主義者であった彼はあくまで外交的手段で戦争を阻止しようとドイツと英国に対しても働きかけを続けたが、不調に終わった。その頃、ドイツは潜水艦を使い各国の船を無差別に攻撃する手段を使い米国の船にも被害が出る様になった。米国も１９１７年にドイツに宣戦布告を行い連合国軍に参加した。戦闘が終わった後、１９１９年、ウイルソンは講和のためのヴェルサイユ条約の締結にも尽力、更に世界平和を恒久的にする目的で現国連の前身とも言える国際連盟の立ち上げに努力した。彼のこれらの努力に対して１９１９年度ノーベル平和賞が授与されている。
この連盟構想には４２カ国の参加があったが、皮肉にも、当のアメリカは議会が批准を拒否して不参加となった。この他に、米国での女性参政権を認めた大統領でもある。
切手の肖像画は、Graham Cootesの描いた肖像画（現在ホワイトハウスのエントランス ホールに飾られている）ものからVictor S. McCloskey, Jr.によって模写デザインされたものである。
切手の大きさ横２１ミリ、縦２５ミリ。７セントの普通切手である。