未収録だった県花シリーズ切手の１枚、鳥取県の切手です。平成２２年２月１日発行の第６集の切手で、花はニジッセイキナシです。
デザインは，中丸ひとみさん。
第６集の切手は既に載せていたのに何故か鳥取県の切手だけ抜けていました。鳥取県と言えば砂丘、ラッキョウ、それにこのこの二十世紀梨を誰でもが思い浮かべます。二十世紀梨は、青梨子の代表的品種で、鳥取県では全国の生産量３万９千トンの内１万８千トンほどを生産して全国一です。しかし、この品種の発見は、千葉県で１８８８年に遡ります。その後、北脇永治氏が、１９０４年に千葉県の農園から苗木を１０本購入し、鳥取県で栽培を始めたのが初めで、病虫害との闘いを克服して生産を軌道に乗せたと記されています。
この梨の命名者は２０世紀に大いに発展する事を願って名付けたと言いますし，昔は，梨の代名詞の様な時代もありました。現在は、幸水や豊水などの赤梨系も多く生産され梨全生産量の１３パーセントほどになっているそうです。なお、鳥取にはその百年ほども前の原木の一部残っているそうですし、鳥取二十世紀梨記念館もあります。
県の花になったのは昭和２９年です。
この切手は８０円切手ですが、貝渕純子さんがデザインした５０円切手も発行されています。