ここには第三代大統領、独立宣言の起草者としても知られているトーマス・ジェファーソンの切手を載せた。アメリカ大統領は初代のジョー・ワシントンが２期務め、２代大統領ジョン・アダムスが１期４年、そして３代目のジェファーソンに１８０１年に引き継がれた。彼は２期８年を務めた。
さてこの切手の肖像であるが、先にワシントンの肖像も描いたギルバート・スチュワートによって描かれたものをモデルにしている。このスチュワートはジェファーソンを３回描いているそうで１回目は１８００年、まだ彼が副大統領時代、２回目は１８０５年７月で、この肖像はそれに当たる。１回目の肖像にはジェファーソンは、当時の金で１００ドルを支払ったが出来上がった肖像画は彼に届けられなかった。２回目、ジェムス・ボードウイン（James Bowdoin)（スペイン問題大臣？）の依頼で大統領肖像を描く事になり、大統領に「１回目の肖像画は気に入らなかったので渡せなかったが、この肖像画は渡す。」と言う約束で描いた。しかし、この絵も大統領の手元には届かなかった。そんな曰くある絵である。現在は、ボードウイン大学の美術館（Bowdoin College Museum of Fine Arts)が所蔵している。
切手の大きさ横２１ミリ、縦２５ミリ。２セントの普通切手である。１９５４年９月サンフランシスコで発売された。