ドイツ帝国切手第４世代と言える切手で、１９００年から１９２１年まで発行された。この時代は、ウイルヘルム１世によって１８７１年に創建されたドイツ帝国が、１９１４年に勃発した第一次世界大戦に敗北し、１９１８年崩壊すると言う異常な状況下にあった。その後共和国が成立し、ヒットラーの第三帝国に歴史は移っていくのだが、その間、国名は変わらなかった。敗戦後、ドイツ国内では戦後インフレが起き、切手の価格も急騰していく。こう言う不安定な時代を含む時代の切手である。
ここに載せた切手は、ゲルマニア像を中心に描いている。ゲルマニアは、本来は、ローマ帝国の侵略を防ぎ通したライン川北側の地名名であったが、ウイキペディアによるとドイツ国家、或いはドイツ民族を擬人化した女性像となった。像は、カール１世の剣や、神聖ローマ帝国の帝冠をかぶっていたり、甲冑を身に着けている。
この切手にも、帝冠をかぶり、剣を持ち、甲冑を着た凛々しい女性半身像がが描かれている。
ここに載せたものは５，１０，２０ペニッヒ切手である。