田沢切手の後に出たのが富士山と鹿をデザインした富士鹿切手で旧版と新版とあり、１９２２年（大正１１年）１月１日に旧版の４銭、８銭、２０銭の３種発行されたのが初めだった。その後、改色され、１９２９年〔昭和４年）に発行、更に新版が３０年より出た。そして、３７年（昭和１２年）には、色が改色前に戻り、昭和毛紙、昭和白紙を使用したものが発行され、合計１４種類になる。すべて同じデザインを使い、金額ごとに色が違っている。
４銭切手は、この間毎回発行されたが、緑色の切手は１９２２年と３７年に発行された。両者の違いは説明によると色で２２年ものが「にぶ黄緑」、３７年ものが｢にぶ緑｝となっている。ここに載せた切手の場合は、消印の年もはっきりしないので、私に区別がつかないが、多分３７年の白紙ものではなかろうか。
大きさは、横約２１ミリ、縦約２５ミリである。