この切手シリーズは、菊切手の次世代ものとして１９１３年発行された。種類は５厘切手から１円までの１１種類ある様で、今回載せた切手は１０月３１日に発行された２銭切手である。
田沢型切手は、図案を民間に応募し、その中から選ばれたもので、デザインをした田沢昌三の名がつけられた。旧大正と言われているのは翌年１９１４年から、またほぼ同じデザインの田沢型切手が発行されたからだろう。この１９１３年には菊切手の模造品が出て問題となり、急遽、新しい切手の発行がなされたのではないかと思う、毛切手を採用したのもその対策の一つである。
大きさ横約２２ミリ、縦約２６ミリの２銭切手。