アメリカの大統領の中でリンカーンの肖像を印刷した切手も数多く発行されているが、一番多いのがジョージ・ワシントンだと言う。今週の切手はその一つである。１９６２年１１月にニューヨークで最初に発行された。
描かれている肖像は、フランスの彫刻家ジーン・アントニー・フード（Jien Antonie Huoudon)が作った胸像をモデルにして描かれたものだそうだ。フードは、１７８５年にワシントンの農場別荘（Mount Vernon)を訪れ２週間滞在した。Mount Vernonは、首都ワシントンから南へ１６マイル行ったポトマック河畔に面した所にあり、農場は、代々ワシントン家が所有していたもの。ワシントンもここが気に入っていて１７５９年に結婚して以来死亡した１７９９年まで住んでいたそうだ。現在は歴史的保存資産として管理され一般に公開されている。１７８５年と言うとワシントンが初代大統領に就任したのが１７８９年なので、この切手の像は大統領就任前の像かも知れない。
切手の大きさ横２１ミリ、縦２５ミリ。５セントの普通切手である。
