散歩道の花 ６月の花 その１
ベルガモット・パープル
この花がＣ家に登場した時、ベルガモット・パープルと名札にありました。知識がないと言うのはこう言う事なのでしょう。調べてみて初めてモナルダ・ディディマの園芸種である事を知りました。
モナルダ・ディディマなら今までもしばしば薄い紫色した花を見かけてきていますし、私のページにも載せてきました。しかし、この花はディディマに比べると花も大きく鮮やかで全く別物のように思えます。
モナルダ・ディディマはアメリカの東部や西部ではワシントン州などに自生が見られる花で､和名の別名はタイマツバナとも呼ばれています。ベルガモット・パープルはこれからどのように作られたかはっきりしませんが
､園芸種で最もポピュラーなものは 矢車ハッカと言われているモナルダ・フィスフィスツローサ（Monarda. fistulosa）とのハイブリッドです。フィスツローサは、アメリカ北東部からテキサスまでに自生している香りのよいモナルダで、花の色も藤色からピンク色の花を咲かせるそうです。このハイブリッドを最初に作ったのはアメリカの植物学者Fernald
M,L(1873-1950)で１９５０年に報告されています。またモナルダの属名は、新大陸の薬草を調査し、「Joyful News out
of the New Worlde」を著述したスペインの医者で植物学者Nicolas
Monarde(1493-1588)に１７３７年リンネが献名したものです。
シソ科
(2018.06.19)
1）Linnaeus, Carl von :
Species Plantarum 1: 22. 1753. (Monarda didyma L.）
2) Linnaeus, Carl von :: Enumeratio Plantarum Transsilvaniae 28. 1866. (Monarda fistulosa L )
3)Fernard .M.L(1950)Gray'sManual of Botany 8th Ed, American Dook Co. New York
