散歩道の花

このオダマキを見ていてどこかで見たなと思いました。そしてその名がブラックバローである事を知り、思い出しました。２００７年私はアラスカを訪れ、デナリ国立公園や当時マッキンリーと呼ばれていたデナリ山や氷河をツアーで見て回った時、この花を宿泊したアリエスカ-のホテルの前庭で見ました。その時はブルーポピーなど一緒に植えられていたように記憶しています。当時はこの花の名が分からずしばらく色々調べたのを覚えています。
ヨーロッパ原産のオダマキ・アクイレギア・ブルガリスの変種・アクイレギア・ブルガリス・ステラータ（Aquilegia vulgaris var. stellata）から作られた園芸種です。花がうつむきに咲くのが特徴です。この園芸種まとめてバローシリーズ（Aquilegia vulgaris var. stellata Barlow Series）呼んでいるようです。花の色はブラック、ブルー、ローズ、白、グリーン等などいろいろな種類が作られています。この中に Nora Barlowと言う種類があります。Noraはチャールス　ダーウインの孫娘の名前に由来しています。彼女は植物学に興味を持って遺伝学を学び、様々な花の交配を楽しんでいたそうです。１９１１年にアラン・バーロウ卿(Alan Barlo1w 1881-1968)と結婚します。バロウ卿が庭で育ていた珍しいオダマキの種を育種家のアラン・ブルーム（Alan Bloom1906-2005）に渡したそうです。アラン・ブルームはそのお礼にこのオダマキにノラさん名を献名し、Nora Barlowと名付けたそうです。以後この系列のオダマキにはバローの名が付くようになったと思われます。キンポウゲ科(2018.06.04)
1）Linnaeus, Carl von : Species Plantarum 1: 533. 1753. (Aquilegia vulgaris L.

2) Schur, Philipp Johann Ferdinand : Enumeratio Plantarum Transsilvaniae 28. 1866. ( Aquilegia vulgaris var. stellata Schur ) Schur, Philipp Johann Ferdinand