散歩道の花

ジニアは栽培が簡単なのと秋まで咲き続けるので多くの人が栽培しています。私のページにも何回か載せてきました。２０１２年には今まで見たことのなかったジニアを見つけて散歩道の花に載せています。しかし、今回その時の写真を見ると花の名が間違っているのに気が付きました。ジニア・プロフュージョンではなく、その母親のアングスティフォ－リアだったようです。そもそもジニア・プロフュージョンと言うサカタのタネが開発した園芸種は、ジニア・エレガンスとジニア・アングスティフォーリアの交配で作られました。プロフュージョン育種までの経緯を調べて見ました。先ず、ジニア・エレガンスは、メキシコ南部のティクストラ・デ・ゲレロで１７８９年にスペインの植物学者マルティン・セセー（1751-1808)とメキシコ生まれの学者ホセ・モシニョー(1757-1820)によって発見され、スペインの植物学者Antonio José de Cavanillesが、その翌年には現在の種名Z.elegansに変更されましたが、１７９１年にZinnia violaceaと命名しました。一方のZinnia angustifoliaアングスティフォーリアはアメリカ及びメキシコ北部が原産地のジニアです。この両者間の交配の研究は１９７１年のインドのラマリンガム博士（R. Sethupathi Ramalingam）等により始められました。その後１９８０年代になって米国のMaryland大学で研究が再開され、１９９０年前後にサカタの研究が実を結んだと言うのがおおよその経過のようです。（一部　Flower Breeding and Genetics edited by Neil O.Andersonを参考にしました。) キク科(2017.09.04) 1)Linnaeus, Carl von:Systema Naturae, Editio Decima 2: 1189, 1221, 1377. 1759.（ Zinnia L. ）ｐ1189,1221,1377にZinniaの記載あり
2)Cavanilles, Antonio José ：Icones et Descriptiones Plantarum 1(3): 57, pl. 81. 1791.(Zinnia violacea Cav. )
3)Kunth, Karl (Carl) Sigismund :Nova Genera et Species Plantarum (folio ed.) 4: 197. 1820( Zinnia angustifolia Kunth)