散歩道の花

我が家の裏にいつの間にかこのヤブランに似た植物が居つきました。はじめはヤブランの白花種かなとさほど気にしなかったのですが、よく見るとヤブランとは大分違います。結局ノシランだろうと言う事になってもう５年ほどになりました。花の形が熨斗に似ている事と葉がランに似ているから熨斗ランと呼ばれているのだろうと思っていましたが、諸説あるようです。原産地は日本の本州(東海地方より西)、四国、九州、南西諸島、韓国の済州島などと書かれています。しかし、我が家のものは葉に黄色い筋せんが走っているので園芸種の黄筋ノシランらしい。園芸種にはこの他に白筋種もある。
学名はOphiopogon jabura日本語では、オフィオポゴン・ヤブランとなります。オフィオポゴンと言うのは植物の学名としては珍しい日本語由来でヘビノヒゲをギリシャ語に直訳したものだとだと説明があった。このこの属名に決まるまで属名は、いくつか変遷してきている。これを最初に発見報告したシーボルト、１８３０年でした。Loddiges, Conrad (L.)らは１８３０年にグラスゴーのLeyden gardenからこの植物を取り寄せています。その時、植物園での学名は、Slateria jaburanだったと述べています。クサスギカズラ科(2017.08.09)
1)Loddiges, Conrad (L.)：Botanical Cabinet; consisting of coloured delineations . 19, pl. 1876. 1832. (Ophiopogon jaburan (Siebold) Lodd.)
2)Siebold, Philipp Franz von:Verhandelingen van het Bataviaasch Genootschap van Kunsten en Wetenschappen 12: 15. 1830. (Slateria jaburan Siebold )項目76