散歩道の花

この新しいニューギニアインパチエンスは、サカタの種が開発した新しい種類で、説明によると、いくつかの種を掛け合わせたハイブリッドで耐日光性に優れ、株が大きく、花期も春から秋までと長いのが特徴だと言っています。ニューギニアインパチエンスは、古い花で私のページにも何回も登場しています。前回は、散歩道の花で２０１５年にその年発表された新園芸種ラディアンスを紹介して次の様に書いていました。「ニューギニアインパチエンスも夏の花、今、散歩道でも色々な所で見られます。インパチエンスは熱帯アジアやアフリカを中心に５００種もあるそうです。その内でニューギニア原産の原種を他の種、例えばImpatiens aurantiacaやImpatiens platypetala等々ど交配させて作られたのがニューギニアインパチエンスと呼ばれています。その原種と言われているものが１８８４年にパプアニューギニアで発見されたImpatiens hawkeri W. Bullisと言われています。この花は、英国にもたらされ温室用の草花として人気を得ました。報告は英国の植物学者William Bullis(1828-1902)によって１８８６年にされました。しかし、何故かこのこの同定の報告には、未だ問題が残っているらしく受理されずに、unresolvedとなっています。この写真の花は今年発表された新種でラディアンスと銘がついています。葉の緑が濃いのと花の中心部が白いバイカラーが特徴だそうです。」今回の花は、このニューラディアンスに比べると平凡で、名にサンがついたように、耐日光性の改善に重きを置いて更に長花期を目指した改良品種の様に思えます。また原種のImpatiens hawkeri W. Bullisの分類学的研究もその後進んでいないようですので報告された文献は前回と同じものを載せました。ツリフネソウ科(2017.08.12)
1)Bull William ：The Gardeners' Chronicle & Agricultural Gazette 1: 761, f. 168. 1886.（Ｉmpatiens hawkeri W. Bull）