散歩道の花 ６月の花 その１３
オルレア
この花は、毎年Ｃ家で咲く花ですが、散歩道のページには登場していません。ホワイトレースフラワーとよく似ていてレースフラワーと長いこと思っていましたが、
今回よく見ると集花の状態が少し違いますし、花は一寸イベリスにも似ています。また葉も異なっているようなので、オルレア．グランディフローラで
はないかと考えました。花期は５月６月ですが、周年咲くとも記されていました。葉の形が柔らかく細かい切れ込みがたくさん入った形なの
でレースフラワーとも呼ばれることもあるそうです。原産地は、地中海沿岸地方、中央ヨーロッパ、コーカサスなどですが、真の原産地は地中海沿岸地方で、そこから各地へ広がっていったと考えられています。Orlaya属はドイツの植物学者でこの花を同定したHoffmann が、１８１４年に提唱し
た属名です。数あるセリ科の中の小さな属で現在そこに分類されているものは５種ほどしかありません。
学名はOrlaya grandiflora (L.) Hoffm.で上記のHoffmann（ホフマン1760-1826
)が 属名を提唱した時と同じ１８１４年に報告しています。リンネの名前が学名に入っているのは、その前にリンネがCaucalis daucoides L.
、Caucalis grandifloraなどの種名で発表しているからですが、両者ともに
Synonyms
である以外は詳細不明です。セリ科(2017.06.27)
1)Hoffmann, George Franz : Gen. Pl. Umbell. 58 1814 (Orlaya grandiflora (L.) Hoffm.)
