散歩道の花 ６月の花 その１２
ペンステモン
ペンステモンについては今まで何回も旬のページや散歩道のページに載せてきました。それらはすべて赤系かピンク系の花でした。まず、今までの記述をかいつまんで記します。「元々アメリカが原産地で、原住民の間ではこの草は動物や人間の薬として使用されてきました。ペンステモンを初めて報告したのはアメリカ・バージニア出身の植物学者でMItchell
Mapで有名なJohn Mitchell（1711-1766)でした。記録によると１７４８年にpentstemonではなく
penstemonと命名して記述しています。この植物については１７５３年にリンネがChelone pentstemonとして発表しました。この名は１８２０年頃まで使われていたそうですが、現在のPenstemon laevigatus.
L.だそうです。またpenstemonが正式な名前ですが、pentstemonも２０世紀に至るまで使われていたようです。」（FLS1926 2015.06.10)。
「今回もう一度採り上げてみてこの花の素性が極めて複雑なことを知りました。原産地は、北米ですが
、今我々が見ている花は、交配が複雑に絡んでいてどれがどれか私のような素人には分からなくなりました。そもそも、
人工的なハイブリッド作りは１８６０年頃までは、フランスやドイツでで僅かに行われ始めた所でした。
それでも１８５７年にドイツで２７種のハイブリッドが作られました。１８６１年には英国で７８種、
１９００年には報告されたハイブリッドの数は５５０にも達したそうです。これらのハイブリッドは主にメキシコなどの原種を使って作られ
てきたそうです。」（FLS1960 2015.8.31)
今回取り上げたペンステモンは、ブルー系です。似ている花をネットで探すとエレクトリックブルーという種類が目にとまりました。
これは Penstemon heterophyllus 'Electric Blue'の事です。この花は、カリフォルニアの山地に自生しているペンステモンだそうで、ハイブリッドではなく、セレクションによって作出されました。
'Electric Blue'の他に'Margarita BOP'、'Blue Springs'と言う種類があるそうです。その中のBlue Springsは、明るいブルーの色
をした種類でこの写真の花に近いかも知れません。
Penstemon heterophyllusを発見したのはスコットランドの植物学者David Douglas 1799-1834)で彼は１８２３年から毎年のように北米やその付近を旅行しています、そして最後の旅でハワイで亡くなりました。ゴマノハグサ科(2017.06.22)
1)Lindley, John ： Edwards's Botanical Register 22: pl. 1899. 1836.
(Penstemon heterophyllus Lindl. )
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