散歩道の花 ６月の花 その５
フウリンソウ
この花は今までも何回か私のページに登場しています。と言うのはＣ家で毎年立派に咲いているからです。
南ヨーロッパの原産の花の雰囲気のある明るい花ですね。ネットのやさしい園芸のページには、花がやや上向きに咲く園芸種｢Bell of Holland]が紹介されていました。
この写真の花もそうです。リンネがこの花について報告したのが１７５３年ですが、英国にでは１５９７年には導入され、栽培が始まっています。
１６，１７世紀には Coventry Bells,と呼ばれていたそうで Coventry（コヴェントリー）は英国中部のウォリックシャー州の都市名です。
おそらくそのあたりで栽培されていたのでしょう。１８００年代になると Canterbury Bells.と言う名が定着します。
キャンタベリーCanterburyは、ケント州の都市で英国国教会の総本山があると所です。ここへ参る僧侶達の馬につけたベルに形が似ているのでこの名がついたのだそうです。
１８５１年に英国のビジネスマンで園芸家でもあったJoseph Breck(1794-1873)が書いた書物に様々な色のフウリンソウが咲き乱れた花壇についてその美しさを記述しているそうで
当時すでにこの花の栽培が相当進んでいたことが分かります。日本にこの花が渡来したのはそれから何年か経った明治に入ってからでした。
キキョウ科(2017.06.06)
1)Linnaeus, Carl von ： Species Plantarum 1: 167.1753.(Campanula medium L.)
