散歩道の花

昔の山野草の図鑑には四国や九州では英彦山に見られ、標高数百メートルの湿気のある林などに自生していると書かれていた。今ではとても見つけることは出来ないでしょう。桜草と違って葉は、大きくハート型でやや厚みがあります。関東にもよく似たカッコソウと言う仲間が見られるそうウですが知りませんでした。
学名は、シコクカッコソウがPrimula kisoana var. sikokianaでカッコソウがPrimula kisoanaです。木曽に因んだ種名がついていますがネットにシーボルトが標本を送る時に採取場所を間違えたのだろうという説を書いている方がありました。Primula kisoana を同定して発表したのはオランダの植物学者ミクェル（Miquel）でした。一方、四国カッコソウPrimula kisoana var. shikokiana Makinoは、日本の牧野富太郎が１９１７年に発表しています。しかし、この両論文にはまだ未解決な点があるらしくundisovedとされて受理されていませんサクラソウ科(2017.05.16)
1) Miquel, Friedrich Anton Wilhelm ：Prolusio florae japonicae 283. 1866.（ Primula kisoana Miq.）
2)Makino, Tomitarô :Journal of Japanese Botany 1(6): 19. 1917. （Primula kisoana var. shikokiana Makino ）