散歩道の花 ５月の花 その１
ユウゲショウ
可愛い花です。そして散歩道あちらこちらの道端にいつの間にか根を下ろし可憐に咲く姿は目を惹きます。アメリカ南部からメキシコ北部に自生している花で、夕方から美しく咲き始めるのでアカバナユウゲショウの名をもらいました。
英語名は、Rosy evening-primrose、Evening primrose、Rose of Mexicoなど愛らしい名前が多いです。また開花の時期を示す・Evening・もついています。Pink ladyと言う異名もあります。
確かにこの花の咲いているのを見ると哀愁を感じさせる若いLadyが朝霧をバックに一人佇んでいる姿を連想することがあります。不思議な花です。雨に濡れると果実が開き種子が飛び散るのだそうです。次世代を保つ
ためにお湿りとともに種をまく。自然のささやかで大きな行いにも驚きです。
学名はOenothera rosea L'Hér. ex Aitonでフランスのアマチュア植物学者L'Héritier de Brutelle（レリティエ・ドゥ・ブリュテル、1746-1800)が１７８９年に報告、後に
スコットランドの植物学者William Aiton（エイトン1731-1793）が若干の見直し補足を行って受理されています。この論文の中に、ペルーが原産地で１７８３年に当時パリの王立植物園の園芸家
Monf Thouinと言う人が紹介したと書いています。
なおエイトンは、１７５９年から９３年まで王立Kew 植物園の園長を務めた人です。
アカバナ科(2017.05.01)
1)L'Héritier de Brutelle, Charles Louis Hortus Kewensis; or, a catalogue . 2: 3. 1789. (Oenothera rosea L'Hér. ex Aiton)
