散歩道の花

中国サクラソウももう随分長い私のページの常連です。ずっと同じ株がＣ家で毎年咲き続けています。最近では２０１５年の１月に載せています。その時にこんなことを書いています。「チュウゴクサクラソウです．別名カンザクラと言います。中国が原産地で、現地にいた英国園芸協会のメンバーJohn Reeves氏が１８１９年に協会に、この花の模写図と乾燥した検体を送りました。それを受けた協会は美しいサクラソウだとして非常に高い関心を持ったそうで、早速、翌２０年にサンプルと種子を取り寄せました。しかし、苗は、Reeves氏の手もとに着くまでに枯れ、種子も全く発芽しなかったと言います。その後、Reeves氏は、再び株を手に入れ、枯らさずに英国に持ち帰る事が出来ました。そして、栽培を依頼し、翌年の春に立派に花を咲かせる事が出来ました。以後、この花についての研究が始り、１８４０年頃までには研究や、改良も進んだと記されています。」と。この中国サクラソウはピンク色の種類で、 Reeves氏のスケッチは、 NATURAL HISTORY MUSEUM, LONDON/SCIENCE PHOTO LIBRARYで見られます。しかし、前回の記述に少し誤りがありました。これを英国に運んだのはReeves氏ではなく東インド会社の船長だったRichard Rawes(1784-1831)でした。彼はこのサクラソウを持ち帰って１８２１年に親戚の郷士Thoamas Palmer贈りました。Palmerはそれを自分の庭に植え、それが立派に育ち、前回書いたように花も咲かせ、イギリスに中国サクラソウのブームを起こすきっかけになりました。白花が登場するのは１８３８年頃だったようです。 Richard Rawesは唐椿、雲南省原産の椿を１８２０年にイギリスに.持ち込み、最初に持ち込んだ人としても知られています。サクラソウ科(2017.02.02)
1)Colin Mills, the Hortus Camdenensis, searchに次をコピーして検索くしてください。Primula sinensis
2)The Gardener's Magazine and Register of Rural and Domestic Improvement, 第 1 巻