散歩道の花

寒くなってくるとオキザリスに色々な花が見られるようになります。このオキザリス・バーシカラーもその一つです。今までも何回も取り上げてきました。開いてよし、閉じてよしの面白い紋様を持ったオキザリスです。日本では閉じた姿は絞り飴、英語名では床屋の柱、Barber’s pole、昔床屋さんの入り口にあった柱を思い出させます。もっとも床屋さんの方はブルーと赤だったような気がしますが。数多いオキザリスの中でも最も美しいオキザリスの一つだと説明されています。
新感覚の花なので最近の花だと思っていましたが英国の王立植物園キューガーデンにはすでに１７７４年にFrancis Massonによって持ち込まれたと記されています。また１７５３年にはリンネによって同定報告されていたのを知って驚きました。そのFrancis Masson(1741-1805)はスコットラン人の園芸家であり、キューガーデンの最初の植物ハンターでした。１７７２年にキャプテン・クックの船団で南アフリカに行き、そこで７５年まで様々な植栽集に従事しました。バーシカラーもおそらくその時に発見しているのかもしれません。しかし、なぜかリンネは自生地をエチオピアと記しています。カタバミ科(2016.12.14)
1)Linnaeus, Carl von :Species Plantarum 1: 434. 1753. ( Oxalis versicolor L. )項目9
2)Hortus Camdenensis | Oxalis versicolor L.検索でoxalis と入れて検索してください。１７９１年に作られた標本が見られます。