散歩道の花

このカタバミもう何年も前から我が家の一画に陣取って毎年少しずつ大きなっています。昔、ピンク種とペアーで買って植えたのですがピンク種は随分前にいなくなってしまいました。この白種のみ元気で今年は例年になくたくさんの花を咲かせています。南アフリカが故郷の花、和名はハナカタバミ。散歩道では随所に見られます。日本に来たのは１８４２年天保１３年と言いますから１７０年前になりますが、朝寝坊の癖は治らず日が高くならないと開花しません。
学名はOxalis bowiei Aiton ex G. Don とOxalis bowiei Herb. ex Lindl. が共にacceptされています。
Oxalis bowieiのbowieiはイギリスの植物学者で植物採収家の James Bowie (1789ー1869)にアイルランドの植物学者 William Henry Harvey（ハーヴィー1811-1856)が献名したものです。 James Bowieは、１８１４年と１８２３年頃にケープ地方の植物採収をしています。最後は採収した植物を販売する目的だったのですが、晩年は貧困のうちに１８６９年に亡くなりました。このカタバミも彼が採収していたかも知れませんね。カタバミ科(2016.12.15)

1)Aiton, William : A General History of the Dichlamydeous Plants 1: 761. 1831. (Oxalis bowiei Aiton ex G. Don ）
2)Herbert, William t: Edwards's Botanical Register 19: pl. 1585. 1833. (Oxalis bowiei Herb. ex Lindl. ) plate1585にスケッチと説明があります。