散歩道の花

どこでも見られるオシロイバナ、別名Four O'clock flowerと言われるように夕方から咲きはじめ、朝には花を閉じてしまいます。特に赤花ははっきりとしていて私が歩く時間には先ず開いている花が見られません。所が黄花種は少しルーズなようで午前中の後半も咲いています。そして秋にが来ると赤花も可なり遅くまで開花している様になります。そのメカニズムはどうなっているのでしょか。興味があります。
この花の原産地はペルーなどの熱帯アメリカです。そして既に１３，１４世紀にはアステカでは生薬と園芸花として栽培されていたそうです。、アステカがスペインによって滅ぼされた後１５００年代にスペインへ、更に暫く経って英国にも持ち込まれ栽培されるようになったそうです。しかし、オシロイバナについて最初の学術的報告はリンネで１７５３年にまで時代が下ります。１９００年代になるとこの花にメンデルの遺伝法則が適用できない事例が見いだされています。赤花と白花を交雑すると子は全部ピンク色になるそうです。この現象をincomplete dominance（不完全優性）と遺伝学では言うそうです。単純そうに見える花ですが複雑な面もある花なのですね。オシロイバナ科(2016.09.20)
1)Linnaeus, Carl von :Species Plantarum 1: 177. 1753.(Mirabilis jalapa L.)