散歩道の花

黄色い花のつぼみが目に入りました。近づくと「黄花フジ」と名札が刺してあります。初めての花かなと思い調べたらキンクサリの別名だと知りました。キングサリならもう何回も出会っています。最初は，確かドイツのバーデンバーデンだった記憶があります。高さ３，４メートルの樹でした。金色の花が房をなして金の鎖のように垂れ下がっていました。今回見たのは高さが僅か５０－６０センチほどで花もまだ蕾状態だったので別のものだと思ってしまいました。原種の原産地はヨーロッパ中南部でアナギロイデスと言う種類とその園芸種が多く栽培されていると紹介されています。学名は、Laburnum anagyroides Medik.でドイツの植物学者Medikus（メディクス1736-1806)が１７８７年に報告しています。この花についてはリンネが１７５３年にエニシダ属のCytisus laburnum L.として発表していますが、これは、Laburnum anagyroides Medik.のsynonymとされています。リンネが最初にこの花について発表しているにも関わらず、メディクスは、この花の学名に何故かリンネの名を残しませんでした。彼はリンネに対抗していた学者だった事と関係があるかも知れません。なお、この植物はアルカロイドを含み有毒植物だそうです。マメ科(2016.05.25)
1)Medikus, Friedrich Kasimir :Vorlesungen der Churpfalzischen physicalisch-okonomischen Gesellschaft 2: 363. 1787.(Laburnum anagyroides Medik.)
2)Linnaeus, Carl von ;Species Plantarum 2: 739. 1753.(Cytisus laburnum L.)