散歩道の花

毎年スノードロップが咲いてから１ヶ月ほどするとこのスノーフレークが咲き始めます。今までも毎年このページにも登場してます。スズランスイセンとも呼ばれる一寸スズランにも似てますが花弁に緑の点をあしらった独特な雰囲気のあるおしゃれな花です。原産地は中欧ヨーロッパから南ヨーロッパと書かれていますが、ピレネ山脈からロシアの西部にかけて９種類ほどが自生しているそうです。私たちが目にするのは、Spring snowflakeと呼ばれている２月中旬から３月に咲くLeucojum vernum L.ではないかと思います。その他に４月５月に咲く Summer snowflakと呼ばれているLeucojum aestivum L.もあります。これは春咲きのスノーフレークより大型で繖形花序だそうです。またFall snowflakeと呼ばれる秋咲きスノーフレークLeucojum autumnale もあるようです。春咲きと夏咲きのスノーフレークはリンネが１７５３年に報告しています。春咲きのスノーフレークの変種には緑でなくて黄色のスポットのものもあるそうです。秋咲き種はリンネが報告したものを英国の植物学者Sweet（スイート1783-1835）がスノーフレーク属からアシス属（acis属）に変更して報告し受理されています。
ヒガンバナ科(2016.03.15)
1)Linnaeus, Carl von : Species Plantarum 289. 1753.( Leucojum vernum L.)春咲き種
2)Linnaeus, Carl von ： Systema Naturae, Editio Decima 2: 975. 1759.（Leucojum aestivum L.）夏咲き種
3)Sweet, Robert : The British Flower Garden. 3: t. 297. 1829( Acis autumnalis (L.) Sweet)秋咲き種
4)Linnaeus, Carl von ： Species Plantarum 289. 1753.秋咲き種の原報告で後にAcis属に再分類された。