散歩道の花 ２月の花 その５
デンドロビウム・ノビル
今年は、デンドロビウムは屋外に放置したままで冬を過ごしている。枯れるかも知れないと思っていましたが、先日見ると花が一輪もう咲いていました。一寸寒さに震えているように見えました。
原種は、中国南部からヒマラヤ、チベット、インドシナ半島、ミャンマーなどに自生しているランで、岩などに着生し、雨水や周囲にある有機物、更に空気中から栄養を取っているlithophytic plant です。
また様々な園芸種のデンドロビウムの親にもなっている植物です。この園芸種の育種は既に英国では１８世紀の後半から始まっていたそうで数々の銘品が世に送られてきました。また日本でも同じように様々な品種が作られています。
写真の花は１９７２年に登録されたユキダルマキングと似ています。これは、Den.Shiranami と Den.Pinocchioの交雑種だと報告されています。それぞれの親がどんな花だったか調べて見ましたがよく分かりませんでした。
原種のDendrobium nobileは、イギリスの園芸家でラン研究家の Lindley(リンドリー1799-1865)が１８３０年に発表しています。ラン科(2016.02.10)
1)Lindley, John:The Genera and Species of Orchidaceous Plants 79. 1830. （Dendrobium nobile Lindl.）
