散歩道の花

毎年、まだ寒い頃我が家ではトキワイカリソウが花をつけます。すべての株ではなくツバキなどの小木を寒さよけにしている運のよい株だけが花をつけます。所が今年は別なところでこのイカリソウが咲いているのを見つけました。初めは、トキワイカリソウだと思って近づくとどうも花の形、イカリソウ特有の距が見られない事などからバイカイカリソウだと考えざるを得ません。この時期に、しかし、咲くのは極めて珍しく我が家でも初めてです。
バイカイカリソウには、白花と紅花種があります。日本固有種で近畿地方から九州にかけて自生しているそうです。学名は、Epimedium diphyllum Lodd. ex Grahamで、シバザクラを報告したLoddiges（ロディゲス）の報告をしたものをイギリスの医師で、植物学者のGraham, Robert（グラハム1786-1845）が手を加え１８３５年に報告されました。報告にも日本の固有種で１８３４年にベルリンからエディンバラで受け取った旨、そして春に温室できれいな花が咲いたことを記述しています。メギ科(2016.02.10)
1)Loddiges, Conrad (L.)Ex Authors: Graham, Robert: Botanical Magazine 62: t. 3448. 1835.(Epimedium diphyllum Lodd. ex Graham）plate3448のスケッチとtext