この切手は、１９８０年１０月１日に発行された普通切手です。これと同じデザインの自販機用のコイル切手（側面にギザギザがない切手）が翌年４月１日にも発売されている。春のうららかな光の中に咲く菜の花とそれに群るモンシロチョウがデザインされた。
この切手を見ていたら、「菜の花と簡単に言うが何だろう。」と例によってつまらない疑問が浮かび上がって来た。生花では、花菜と言いチリメン白菜から育種された葉が縮れた種類を言うらしい。この切手の菜の花も、葉が縮れている様に見えるので正統派の菜の花に思える。しかし、一般的には、アブラナ科全体の花を菜の花と呼んでいるそうだ。その中でも、最近は明治時代に搾油目的で導入され帰化している西洋アブラナを指している事が多い。
描かれているモンシロチョウは羽の色彩から上側が雄で下の蝶が雌の様に見える。仲良く二匹で蜜を吸っている本当に平和な姿だ。
大きさ、横約２１ミリ、縦約２６ミリの４０円の切手である。なお、コイル切手が発行された１９８１年４月から葉書の料金が４０円になった。