ドイツ帝国を襲ったハイパーインフレは、１９２３年１１月の平価切り下げによって終息に向かった。それ以前に発行された切手の一部については前回載せたが、その他に２００万マルク、５００万マルク切手等がネットでも紹介されている。
今週の切手は、デノミ後に発行流通したものの中から手元にあった１０ペニッヒ切手を載せた。この時発行された新切手は３，５，１０，２０，５０，１００ペニッヒ切手であり、金額ごとに色を変えていた。このシリーズの切手を新しい数字切手（Neue Zifferzeichung)切手と呼んでいる。
この切手も日本（１９２４年１月１７日の消印）への郵便葉書に貼ってあり、料金は、３０ペニッヒだった。戦前は１０ペニッヒだったので、３倍になっている様だ。切り下げのレートで考えると可なり割高になっている感じである。（デノミ前２３年８月の料金は１８００マルク）
切手は、横約２１ミリ、縦約２６ミリで、従来からの大きさ。