震災切手の内１０銭と２０銭切手は中央に太陽が描かれ、下の左右両側に１尾づつのトンボが描かれています。トンボをデザインした切手は世界中でも色々発行されていますが、この切手が世界で最初のトンボ切手だそうです。
何故、太陽とトンボをデザインしたかは分かりませんが、震災の惨禍の中から立ち上がる希望の象徴として太陽が相応しいし、またトンボは、勝ち虫と呼ばれ縁起物でした。前にしか進まず、退かないところから、不転退の精神を表すものとされていたそうで（ウイキペディアの記載による）、希望を持ち復興に不退転の決意で取り組む強い意志を表現したものでしょう。
この切手も他の震災切手と同様に裏糊と目打ちを省略してあります。大きさは、３銭切手と同じ横約２３ミリ、縦約２６ミリ。