この切手は、昭和天皇･皇后が１９７５年９月３０日から１０月１４日までアメリカを訪問された記念に発行されたものである。切手は、帰国された１０月１４日に発行され、アメリカ国旗と日本国旗をデザインした２種で、キクの御紋章入り、日本国旗の切手には ハナミズキ、アメリカ国旗の切手には桜がデザインされている。これは、両国が親善のため相互に花木を贈った史実に因んでいるのだろう。桜は１９１２年尾崎行雄がワシントンへ送り、そのお礼として１９１５年にアメリカからハナミズキが東京市に送られた。
天皇・皇后は、フォード大統領の招きで訪米されたのだが、１０月２日ワシントン、４日にはニューヨーク、その後、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ハワイを訪れられ、１４日に帰国された。天皇にとっては初めての訪米だった。
切手は、横約３８ミリ、縦約２８ミリの２０円の切手。