この切手は、リンカーン生誕１５０年を記念して発行された一番初めの切手である。図柄は、有名なリンカーン（共和党）−ダグラス（民主党）討論の一場面をデザインしたものである。この討論は、イリノイ選出の上院議員選挙に立候補した二人が、イリノイ州の７つの町を移動しながら１８５８年８月から１０月まで奴隷問題を中心に激しく議論を交わした討論であった。選挙の結果はリンカーンが敗れ、ダグラスが再選された。しかし、これから２年後、１８６０年にリンカーンは大統領に選ばれ雪辱を果たしたのであるが、この切手は、この討論から１００年を記念して最も重要な議論のあったイリノイ州フリーポートで１９５８年８月２７日に発行された。切手の図柄で大衆に向かって演説しているのがリンカーン、その背後に立っている黒い服を着ているのがステファン・ダグラスである。切手の大きさ横３９ミリ、縦２５ミリ。４セント切手である。