散歩道の花

二､三年前からＣ家に登場した花です。きれいな薄紫色の花弁、そして白い中心部それに黒いアクセントのある蕊が魅力があります。この三色からギリア・トリコロルと呼ばれているのでしょう。アメリカは西部、特にカリフォルニアを中心に多く見られるそうです。この花の草原など本当に素晴らしいでしょうね。Ｃ家にはこのトリコロルと一緒に球状に小さな花が集まって咲くギリア・カピタータ（（G. capitata）も当時咲いていました。栽培は場所を選べばいずれも容易だそうです。
アメリカではトリコロルは(bird's-eyes、bird's-eye gilia,と呼ばれているそうです。
この花についての報告は英国の植物学者Bentham George(1800-1884)の１８３３年の報告でした。彼は７才でフランス語、ドイツ語、ロシア語、スエーデン語がしゃべれた言います。また彼はスイスの植物学者f A.P.de Candolleの Flore françaiseをたまたま読み、植物学に興味を持ち植物学者になったと言われています。ギリア属への分類は、１８９１年になってNavarretia ナウァルレティア属に変更すべきと言う議論がドイツの植物学者Kuntzeによって提起されたましたが、変更は行われていません。ハナシノブ科(2020.8..2) >
1)Bentham, George:Edwards's Botanical Register 19: sub pl. 1622, Gilia no. 10. 1833. (Gilia tricolor Benth.)section3のno10に記載あります
2)Sims, John:Botanical Magazine 53: pl. 2698. 1826.( Gilia capitata Sims) (Gilia capitata Sims.)
3)Kuntze, Carl (Karl) Ernst (Eduard) Ott:Revisio Generum Plantarum 2: 433. 1891. (Navarretia tricolor (Benth.) Kuntze)下から１７．８行目にtricolorは属名を変更すべきと書かれています。