散歩道の花

ラッパ水仙は１月中旬に載せました。それは典型的な１類のY-Y型の水仙でした。今回は、最近咲いた小形のラッパ水仙です。ラッパの色がオレンジ色をしています。Y-O型の水仙です。ネットでYellow foreverと言う文献を見つけました。それによると1Y-O型の水仙は1Y-Y型のラッパ水仙に大杯スイセン2Y-O型の水仙と掛け合わせを何回も繰り返して作り出すそうです。例えば1976年に作られたGlenfarclasの例が載っていました。
また、小形のラッパ水仙は、後にラッパ水仙のsynonymと再同定されましたが、既にリンネがNarcissus minor L.として１７６２年に報告しています。現在我々が目にする小形のラッパ水仙は、このミニタイプの原種から作られた園芸種だそうです。この文献を読むとスイセン園芸の歴史は、極めて奥深く、積み重ねられた多くの研究、伝統で驚くばかりです。今もまた新しいスイセンが作られて世に送り出す努力が続けられているのを知りました。リンネのミニスイセンの報告を再吟味してNarcissus pseudonarcissus subsp. minor (L.) Baker として１８８８年に報告したのは英国の植物学者Baker（ベイカー1834-1920)でした。ヒガンバナ科(2016.02.15)
1)Baker, John Gilbert : Handbook of the Amaryllideae 4. 1888. (Narcissus pseudonarcissus subsp. minor (L.) Baker )
2)Linnaeus, Carl von :Plantarum, Editio Secunda 415. 1762註　項目4** (Narcissus minor L.)項目4.Narcissus minor L.は Narcissus pseudonarcissus subsp. minor (L.)Baker.のsynonymです。